株式会社東京楽天地 取締役社長

中川 敬

社長メッセージ

 皆様、このたびは弊社に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 弊社は「阪急阪神東宝グループ」の一員として、創立者小林一三翁の「東京下町の大衆に健全な娯楽を提供する」という理念のもと、墨田区錦糸町に1937年に創立されました。創業より映画を中心に様々な娯楽を提供し、地元・地域に密着した事業活動を行ってまいりました。特に1980年代からは不動産開発を通じて賃貸事業を活性化し安定した収益基盤作りを進めています。あわせて天然温泉サウナ、飲食、ビルメンテナンスなどサービス事業の多角化も図り、分社化を通じてグループ全体のシナジー創出にも取り組んでいます。

 社を代表してこうして若い皆さんへの勧誘の文章を書いていて、思い起こされるのは、42年前の若い時の自分自身です。親元から離れて自立をするには、生活の糧を得るためには働くしかないけれど、映画好きの文学部学生の私に何のスキルがあるわけではなく、会社に入ってもうまくやっていけるかどうか、不安が一杯でした。
 幸い入社した東宝での最初の勤務先は映画館でした。売上やアルバイトの勤怠管理が主な仕事でしたが、働いているうちに様々な疑問が湧き、その疑問を解いていくうちに宣伝や経理なども理解できるようになりました。その後、映画つながりで撮影所の勤務となり、その過程でまた不動産事業にも携わり、減価償却や投資利回りなども自然に身に付くようになりました。文学青年が仕事をしているうちにいつしか不動産事業にも明るくなる、これが仕事なんですね。最初は好きなことでいい、働いているうちにスキルが付いてくる、スキルが付いてくると世の中の動きも少しずつ見えてくる。亡くなったアップルのスティーブジョブズさんがスタンフォード大の卒業記念演説で、若いとき勉強したタイポグラフィの経験がアップルの斬新なデザインを生んだとご自分のキャリアを振り返って「Connecting Dots(点と点がつながる)」現象だと言っていました。
 私は働くことの効用は、生活の糧を得ることとあわせ、世界が広がり世界が見えてくるようになることだと考えています。一つ一つの仕事はただの点でしかありませんが、知識や経験を積むことによって、点が線となり、それがいつしか面になっていくのだと思います。そういう風に知識や経験を増やしていくと仕事は面白くなっていくものです。そのような中で、やりがいは生まれるのだと思います。そして、一人一人のやりがいが会社を成長へと導くのです。

 現在、少子高齢化に伴い人口の減少が社会問題となるなか、錦糸町の周辺地域では今後も人口の増加が見込まれております。これは地域に密着した経営を行っている弊社にとって大きなチャンスと捉えており、この機会を逸することのないよう、更なる事業の発展を目指し、様々な変革に取り組んでおります。そのような中、基幹ビルの「楽天地ビル」では、主要テナントの「錦糸町PARCO」がオープンし、その他にも仲通路や外壁の改修、大型ビジョンの設置等により、ビルの集客力を高めるとともに、一際目をひく存在となりました。また、永年お客様に愛され続けてきた楽天地とオリナスの映画館も、新しい「TOHOシネマズ錦糸町」として12館の一体運営が始まりました。更に魅力のある映画館へと変貌を遂げ、これまで以上に多くのお客様にご利用いただいております。

 皆様も、我々とこの大きな変革の中で共に成長をめざし働いてみませんか。そこにはきっとやりがいのある仕事が待ち受けているでしょう。ご応募を心よりお待ちしております。

取締役社長 中川 敬